« 歯医者さんにいってます。 | メイン | 茎わかめ »
2009年09月26日
なるほどと思ったこと。
当たってるかどうかはわかりませんが、こんな意見があって「なるほど」と思ったもの。
1.野犬化するマスコミ
Meine Sache ~マイネ・ザッヘ~:野犬化するマスコミ
2.財政破綻論を覆す
これは文章だけがあってソースは見つかりませんでした。
(1)●財政破綻論を覆す 最後に、個人消費拡大にせよ、
総固定資本形成(公共投資)拡大にせよ、内需拡大を議論する際に必ず出てくる、
日本政府の財政赤字について触れておく。「日本の財政は世界最悪の状況で、
借金は天文学的な規模に達し、日本はまもなく財政破綻する。
日本の借金はGDPに二倍近くに達し、国民1人当たり借金は640万円を超える。
財政破綻が近いのだから、家計は貯蓄を増やさざるを得ない。
そんな状況で個人消費が拡大するわけがないし、公共投資など財政破綻を早めるだけだ」。
ここ数年、新聞紙上ではこの種の支離滅裂な報道を頻繁に目にする。
正直、よくもまあ、ここまで根本から誤った認識で文章を駆けるなと、
思わず感心してしまうほどに完膚なきまでに間違った論調である。
まず、この手の報道が問題にしている日本国の「借金」840兆円は、
あくまで日本政府の債務であり、国民の借金でも何でもない。
(2)日本政府の債務の95%以上は、日本の民間からの借り入れ、
具体的には国債の販売で調達されている。すなわち、日本国民の側から見れば
「債権」ということになる。日本国民の債権を「国民1人当たりの借金」と言い換え
、危機感を煽る論調には、とことん呆れてしまう。日本国民は、
どちらかといえば政府にお金を貸している立場だ。
そもそも「天文学的な借金」などと、バランスシート(貸借対照表)の
負債面だけを取り上げて騒ぎたてるなど、経済に関して無知であると断言せざるを得ない。
まるでどこかの中小企業の社長が、トヨタ自動車の借入額が自社より多いことから、
「トヨタの借金は、弊社の数1千倍だ。だから、トヨタはまもなく破綻する」と、
喚いているのと同じなのである。借金額、すなわち負債(=債務)を問題視したいので
あれば、きちんとバランスシートで見なければならない。資産面も含めて評価しなければ、
何が問題なのか把握することなど誰にも出来ない。
その上、よくマスメディアで無知な評論家が叫んでいる、
「日本政府の債務は、GDPの100%を超える。だから、破綻する」
という論旨には、そもそも何の根拠もない。
(3)なぜならばGDPという「フロー」と、債務という「ストック」を
比較しているからだ。いわば、「トヨタの借金は、利益の額を上回る。だから破綻する」
と主張しているに等しいわけだ。債務という「ストック」の問題について見るのであれば、
比較対照もまたストック、すなわちバランスシートでなければならない。
というわけで、08年における日本の国家のバランスシートをご紹介しよう。
政府の負債が948兆円になっているが、これは地方政府分も含んだ数値である。
日本政府の負債は確かに大きいが、同時に資産(金融資産のみ)も巨額である。
日本政府は、ほぼ日本のGDPに匹敵する規模の金融資産を保有している。
はっきり言って、これほどまでに資産が巨額な政府は、日本以外には世界中どこを
探しても存在しない。あのアメリカでさえ、政府の資産対GDP比率は12%にすぎない
のだ。 政府の負債から金融資産を引いた純債務で見れば、
日本政府の借金はせいぜい他の先進国レベルでしかない。
日本政府の問題は、負債が大きいことよりも、むしろ資産が大きすぎることにあるのだ。
(4)民間の金融資産が巨額であり、国債金利がゼロに近い以上、
日本政府は遠慮なく国債を発行すればいい。 さらに、例えば国債を発行し、
リニア新幹線を建設したとしよう。将来的にも利用可能なインフラが残れば、
それはむしろわれわれの子孫を潤す行為にほかならない。
子孫に借金を残すわけではない。インフラを残すのだ。
そもそも、日本政府の負債の95%以上が日本の民間向けの国債、
すなわち円建債務であるわけだから、日本政府の財政破綻など100%あり得ない。
なぜなら日本円という通貨の発行権を持っているからだ。
ロシアやアルゼンチンが国債を償還できずにデフォルトしたが、
あれはあくまで対外債務の返済ができなくなったためである。
別に国内向け債務の問題で、破綻したわけではない。と言うか、
国内向け債務の問題で破綻した国など、これまでに一度も聞いたことがない。
あの、ハイパーインフレと通貨「超」大暴落に苦しむアフリカのジンバブエでさえ、
別に政府の財政は破綻していない
(ちなみに、ジンバブエの債務はGDP比で1万%を超えている)。
(5)なぜジンバブエ政府が財政破綻しないか。
それは政府の債務が対内債務であるからにほかならない。対外債務ならばともかく、
国内向けの債務問題で破綻するのは、逆に至難の技だ。
債務の95%以上が国内からの借り入れである以上、
日本政府はいざというときには政府紙幣を発行したり、
日銀に国債を買い取らせることも可能なのだ。
あるいは過剰に積み上がった日本の外貨準備高、
具体的には米国債を活用して、日本国債とスワップしてしまうなど、
債務削減の手法は幾らでも存在する。
日銀に国債を買い取らせるなど、とんでもないと主張する人は、
早速アメリカに赴き、FRB議長のバーナンキ氏にその旨を主張してきてほしい。
アメリカはデフレ対策として、FRBがドルを増刷し、
米国債を買い取るオペレーションを計画している。
いずれにしても、日本のマスメディアや経済評論家は、
硬直的な認識にとらわれすぎている。
そして、その認識自体が根本から間違っているケースが実に多い。
おそらく、その種の認識が数値データではなく、
「印象」に基づき形成されたものだからだろう。
投稿者 hide : 2009年09月26日 23:03