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2008年01月07日

スタグフレーション

最近テレビでスタグフレーションという言葉が出始めました。不景気下でインフレが発生することで、通常のインフレだと、物価が上がりつつ、賃金も上がっていくのですが、スタグフレーションは賃金が上がらずに物価だけがあがっていく状況です。できちんと調べてみると、

>スタグフレーション:Wikipedia

>スタグフレーション(stagflation)は、経済現象の一つ。stagnation(停滞)、inflatio
>n(インフレーション)の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が共
>存する状態を指す。

だそうです。

で、今日ひとつ新しい言葉を聞きました。「コスト・プッシュ・インフレ」

「現状がスタグフレーションの様相を呈しているのか」という問いかけに、「いや。これはコスト・プッシュ・インフレだと思う」という回答をしていました。

そのまま言葉の雰囲気を訳すと、「原材料や労働賃金などの原価の上昇が物価を押し上げている」みたいな感じかなーと思いつつ、調べてみました。

>供給インフレ
>
>供給側に原因があるインフレ。コスト・プッシュ・インフレとも呼ばれる。多くの場合、
>スタグフレーションや、それに近い状態になる。

だそうです。つまり今回原材料として高騰しているのが、石油や小麦で、これらの原材料の高騰が物価を押し上げようとしている。この状況がコスト・プッシュ・インフレで、これに不景気状況で賃金の上昇ができないために、このままの状況が続くとスタグフレーションとなってしまうということらしいです。

で、ついでに今までそういった状況があったかどうかを調べてみると、Wikipediaのスタグフレーションのところに、


>70年代前半の石油価格高騰では、工業生産の停滞が起き石油の需要にはブレーキがかかっ
>たが、労働需要にもブレーキがかかり過剰雇用→失業増大を招いた。
>
>ただし日本は70年代末、多くの先進諸国が第二次オイルショックでスタグフレーションに
>陥る中、ほとんど影響を受けず80年代の好景気へ入っていった。これは、産業の合理化、
>円高ドル安進行による実質石油価格の抑制、第一次オイルショックでの過剰な調整による
>余力が原因と見られる。
>
>また、1980年代は、その初頭にふたたび石油価格が上昇してスタグフレーションを招いた
>が、その後は逆に石油価格がほぼ半値まで下落し、「物価安定と好景気」が先進国を活気
>付けた。

と、今まででも結構あったらしい。

日本は今回どうなっていくでしょう。周りを見てると本当に死屍累々といった様相になっています。
本当に「これだけひどくなるか!」というのが素直な感想で、多分まだまだ厳しくなっていく途中だと思っています。

日本はもう一度がんばれるでしょうか。こういうときこそ目標とそれに到着する道筋を示すことができるリーダーが日本に必要なんじゃないかと思います。
日本は人口規模、地理的条件、歴史的経緯などで非常に恵まれた国だと思います。歴史的な変革が必要なときにそれを成し遂げることができてきた国だと思っています。そういった集団は、取り巻く状況がある一定のラインまで来て、プレッシャーがかかると全員が何らかの意識であるとか行動であるとかを起こすものではないかと考えてたりするのですが、も一回がんばれるかなーと思いつつ。

投稿者 hide : 2008年01月07日 23:55

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